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ニュー・デイが、『ニュー・デイ』という名前じゃなかったら?
WWEという底なし沼の新規でもなければ古参というほどでもない沼地が、ニュー・デイ(The New Day)のポッドキャスト『The New Day: Feel the Power』の感想や気になって調べたことをまとめた備忘録、第2回はユニット名を巡るお話。未聴の方や内容が知りたい方などの参考になれば!
フィール・ザ・パワアァァーーー!
エピソード②『The List』
基本情報・あらすじ
2019年12月9日に配信された第2回のタイトルは『The List』。ユニットの名称を決めるにあたってWWEクリエイティブから渡された自称“グッドアイデア”な名前のリストを見ながら、3人がボツになった案をブッタ切っていきます。提案された候補はセンスを疑う&ひたすら珍妙なネーミングのオンパレードで…。
ズレた名前の博覧会状態?なリスト
このエピソードで印象に残ったのは、3人と当時のWWEクリエイティブとの嚙み合ってなさというか温度差のようなもの。
実はこの点、前回の結成秘話のエピソードを聴いた時も(投稿では言及しなかったけど)ひっかかっていたんです。
クリエイティブが出していたユニット名の候補は音楽系、自己啓発系、既存ユニットに寄せた名前、聖書&キリスト教系、そしてド直球に人種にまつわる名称など。
多岐にわたるジャンルから選ばれているので、表面的には幅広く検討したような印象があります。でも3人のキャラクターや個性を反映したものではなく、黒人というイメージありきのネーミングが結構あったんですよね…。
トークでクリエイティブ側の人種は明言されていませんでしたが、聴き進めていって「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)ってこういうことなんだろうな」と思いました。
再起を図ろうと準備を進めている中、よりにもよって黒人レスラーのステレオタイプをぶち壊したいと考えているのに、自信満々に渡されたリストがこんなピント外れな名称ばかり(しかも3ページもある)じゃ…自分だったら心が折れてる!
まさかユニット名の候補の話からアンコンシャス・バイアスだけでなく、人種問題の複雑さやといった根深い問題やクリエイティブの認識のズレが垣間見えてくるとは思いませんでした。
リストの最後にあった名称に決まったからよかったものの、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」といってもここまで下手なのはどうなのか。
そしてネーミングセンス以前の問題で、「チャントしづらい」名前なんてプロレスのユニット名として致命的なんじゃないかと。盛り上がれなくなりますもんね。
Million Man Marchという候補の問題点
まさか人種問題が絡む内容とは思わず聴き始めた今回、歴史を知らないと理解できない部分があり、ウッズが取り上げていたMillion Man Marchという名称について調べてみました。
Million Man Marchとは?
1995年10月16日にワシントンD.C.のナショナル・モール国立公園で行われた、黒人男性の地位向上などを訴えるアフリカ系アメリカ人男性の集会のこと。Million Man Marchは「百万人大行進」という意味です(集まった人数には諸説あり)。
どんなプロセスで候補として挙がったのかは不明ですが、クリエイティブは、アフリカ系アメリカ人男性という属性にとって大事な運動の名前を、単に黒人のユニットというだけで提案したように見えます。無神経にも程がある。
この例に限らず人種問題になりかねないネタやネーミングは何がどうダメなのか、ウッズが放ったコメントに集約されている気がします。ぜひ聴いてみてください。
ちなみに終盤に挙げられたBy any means necessaryも、黒人解放運動家マルコムXの自伝のタイトルですね。
まとめ
軽妙なトークでシリアスな問題にも触れた第2回。日本に住んでいるとなかなかピンとこない、人種への無意識の偏見について考えさせられました。
何はともあれ、紆余曲折を経て今の名前に落ち着いてよかったとつくづく思います。あと、チャントしやすいって大事!
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